高周波アナログ半導体ビジネス研究会

セミナー報告 ≫第46回セミナー(28.12.20)
第46回 アナログ技術トレンドセミナ(HAB研セミナ)報告
        

□テーマ:「日台連携の現状と今後」
□日 時: 平成28年12月20日(水) 13:30~16:30
□場 所: 京都テルサ 西館3階 第2会議室 (京都府民総合交流プラザ) 


 黒子的立場の受託生産ビジネスから成長してきた台湾のエレクトロニクス産業は、時流に即した事業判断や果敢な設備投資により、生産技術力やキャパシティで世界をリードしており、こういった台湾企業との協業はグローバルビジネスでの成功例が広く認知されている。
 「グローバルに展開する台湾の先進企業でも、日本国内では良く認知されていない」という現状に基づき、当HAB研セミナでは、毎年一回、「日台連携の現状と今後」をテーマに、こういった企業や研究機関から講師としてお招きして、セミナを開催している。
 3回目となる今回のセミナでは、台湾を代表するグローバル企業である3社のご講演いただいた。

 以下、講演概要を報告する

◆講演:「next@acer」
     詹 國良(ボブ・セン) 氏(日本エイサー(株) 代表取締役社長)
 PCメーカーとしてグローバルに展開し、最も認知度の高い台湾企業の1社であるAcerはPCのOEMビジネスにて創業し、その後、自社ブランドを展開してきた。PCビジネスを取り巻く事業環境、今後の事業戦略についての紹介が行なわれた。
 PCを含むデジタル機器のマーケットは、既に2012年をピークに縮小を続けており、低価格化の競争が激化している。このような環境下で、同社は今後の成長戦略をIoT(Internet of Things)の進展とともに発展する企業と位置づけている。具体的には、Cloudサービス、日常生活のさまざまな場面でインターネットにつながる各種の機器(IOT Ware)や、VR(バーチャルリアリティ)に向けたハードウエア・ソフトウエアの開発によって、マーケットを創成する企業への進化を遂げるとしている。グローバルネットワークを活用した開発や、パートナー企業とエコシステムを構築することを通じて、グローバル企業としてビジネスを展開していくことが紹介された。

◆講演:「ディスプレイ産業の巨大黒子-TPV」
     陳 建源 氏 (TPVテクノロジージャパン㈱ 代表取締役)
 TPVテクノロジーはテレビ製造を原点とするディスプレイ製品製造のグローバル企業である。PCモニターでは、34.9%という圧倒的な世界1位シェア(2位は13.6%)を、液晶TVでは8.9%の世界4位のシェアをもち、ディスプレイ製品EMS(製造受託)メーカーでは世界第1位の最大手であり、香港とシンガポールに上場している。1990年代から中国に進出して、主な製造拠点を中国に有している。
 今後もディスプレイ製品はさまざまな用途に使われていくことから、製品ポートフォリオを積極的に拡大している。高解像度製品、ゲーム用や公共場所向けといった特定用途向けや、3D、タッチパネル、車載用のミラーや制御用ディスプレイ、さらには、VR(バーチャルリアリティ)用途のディスプレイといった、さまざまなラインアップとともに製品の特徴が紹介された。
◆講演:「TXC Corporation(台湾晶技股?有限公司)の会社説明」
     中村 成輝 氏 (㈱TXC JAPAN ジャパンセールス部門 部長)
 TXC社は水晶振動子・発振器といった水晶デバイスによるタイミングコントーラーのグローバルメーカーで、世界第3位のマーケットシェア(9.9%)を有する。台湾市場に上場し、台湾に1カ所、中国に2カ所の製造拠点を有している。2015年の売上は3億米ドルで、モバイルコミュニケーション、モバイルコンピューティング、ネットワーク・インフラ、自動車といったさまざまなアプリケーションに展開している。最近はこれらに加えて、スマートフォン用の超小型光学センサ(周囲光、近接センサ)にも展開し、主要なハイエンド製品に採用されている。
 TXC社の紹介に先だって、水晶デバイスと製造工程についての解説が行なわれて、水晶デバイスについて理解する良い機会となった。

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