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第14回 高周波アナログ半導体技術セミナー報告
□テーマ: 「CMOSセンサーとカメラモジュール技術・ビジネスの最新動向」
□日 時: 平成20年11月7日(金)15:00〜17:30
□場 所: キャンパスプラザ京都


 第14回高周波アナログ半導体技術セミナーを、テーマ「CMOSセンサーとカメラモジュール技術とビジネス」として取り上げ、11月7日15時から17時30分までキャンパスプラザ京都で開催した。
 関西地区でのセミナーとしては過去最高の参加者を動員でき、この分野での関心の高さが裏付けられた。
 以下、講演の要旨を簡単に述べる。
◆基調講演:「CMOSセンサー技術の最新動向」
          川人 祥二 氏 静岡大学 大学院 電子工学研究所 教授
 静岡大学大学院工学研究科電子研究所 教授 川人祥二氏から表記テーマにて、約40分の講演が行われた。CMOSセンサーは、CCDにできない機能を実現できるという視点から、その可能性についての技術動向を述べた。
 その低ノイズ性についてはコラムADCの幾つかのアーキテクチャーを比較列挙し、自ら開発しているサイクリックADC方式の利点を強調した。
 今後のCMOSセンサーの新技術分野として、広ダイナミックレンジイメージセンサー、高速度イメージセンサー、画像圧縮型イメージセンサーの技術動向とその実例と可能性を述べ、新応用分野の適用の期待を述べた。
◆講演1.:「微細画素を有した多画素・高画質・高速CMOSイメージセンサー技術」
          角 博文 氏 ソニー(株) 半導体(事) イメージセンサ(事) 新規事業推進室 Distinguished Researcher
 ソニー鰍フ角博文氏から、最新のソニーCMOSセンサーの技術動向についての講演が約40分行われた。ソニーのCMOSセンサーの高性能化プロセスデバイス技術の発表があった。独自の素子分離技術と銅配線技術の紹介があり、その全貌が、初めて明らかになった。コラムADCについて、ソニー独自のデュアルADC構成の技術が説明された。この回路の導入により、初めてCCDの性能をCMOSが超えたと述べた点が印象的であった。
◆講演2.:「東芝のCMOSカメラモジュール技術・ビジネスの最新動向」
          中條 博則 氏 東芝(株) セミコンダクター社 LSI事業部 イメージセンサ技術部 開発主幹
 東芝の中條博則氏から、業界注目の貫通電極型カメラモジュールの技術・ビジネス動向の講演が約50分行われた。
 リフローレンズの材料開発をはじめとする技術動向を詳しく述べた。また、東芝独自の貫通電極構造のプロセスの一旦が紹介された。 この歩留まりが質疑応答で、かなりのものであることが明らかになり、この業界関係者にとって衝撃的であった。このリフローレンズ採用の貫通電極型カメラモジュールが2011年には年間5億個レベルとの予測が発表され、大きなインパクトがあった。

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